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株式会社夢空間研究所は建物の設計・施工を専門とする会社です。
夢空間研究所

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給排水工事


19.設備工事 給排水工事

給排水工事費


給排水工事が適用される性能表示基準は維持管理対策等級です。この基準は建物内部に隠蔽される専用配管の維持管理の容易さを規定するものです。

排水施工写真


この施工例建物は等級3です。

維持管理対策等級3を満たす条件
1.専用配管の敷設=専用配管がコンクリートに埋め込まれていない。
2.敷地内地中埋設管上でコンクリートが打設されていない。
3.専用排水管に掃除可能な措置が講じられたトラップがある。
4.専用配管の主要接合部等の点検可能な開口がある。
5.点検口の設置


※専用配管=維持管理対策等級ではマンション等の建物も
一緒に規定しているため専用配管と共用配管で定義を分けています。
戸建て住宅の専用配管は給排水、湯、ガス配管です。
この施工例建物はオール電化なのでガス配管はありません。

−−−−−ベタ基礎の貫通ーーーーー

等級3では※専用配管の直接埋設が不可とされているため、基礎コンクリートの打設前に150Φの塩ビ管をサヤ管として設置しておきます。

屋内配管施工時に排水管を通した後、隙間部分に発泡剤を詰めておきます。
将来の配管取り替えに備えた措置なので、発泡剤は奧まで充填しません。

給水給湯管も同様にサヤ管を先行埋設しておきます。

ーーパイプスペースの設置とヘッダー方式ーー

2階に水回りがある場合、パイプスペースの設置が必要となります。
この施工例建物の場合は2Fに水回りのほとんどがあるため、
容積の広いパイプスペースが必要でしたが、1F内壁の一部を2重にすることにより、
パイプスペースを確保しています。

給排水図
パイプスペース写真


等級3では、トラップ等の掃除の容易さも求められていますが、その対応は接続機器で対応しています。
維持管理対策等級3はそれほど厳しい条件はありませんが、給排水工事は行政の指定店制度により施工されるため、各自治体の規制があります。
給水工事は広域で管理されているため、ほぼ同一の規定ですが、下水道関連工事は地域によって様々な規定があります。

ーーーー管材料ーーーー
この施工例建物で使われている管材料は
排水管=VU150, VU100,VU75,VU50,VU40 給水管=HIVP20,SSP20,PBP13
給湯管=XPEP13,PBP13,SSP13
の12種類です。

排水管材
排水管VU150=塩ビ管 内径150mm
使用カ所 屋外塩ビ桝 立ち上がり管      使用長さ4m
排水管VU100=塩ビ管 内径100mm
使用カ所 敷地内下水埋設管         使用長さ21m
排水管VU75=塩ビ管 内径75mm
使用カ所 屋内トイレ排水管 雑排水主管   使用長さ10m
排水管VU50=塩ビ管 内径50mm
使用カ所 雑排水枝管            使用長さ10m
排水管VU40=塩ビ管 内径40mm
使用カ所 トイレ手洗い管           使用長さ2m

給水・給湯管材
給水管HIVP20=耐衝撃性硬質塩化ビニル管 内径20mm
使用カ所 水道メータから基礎内まで       使用長さ5m
給水管SSP20=ステンレス鋼管 内径20mm
使用カ所 HIVPとヘッダーまでの接続管     使用長さ11m
給湯管SSP13=ステンレス鋼管 内径13mm
使用カ所 エコキュートから風呂循環パイプまで  使用長さ8m
給水・給湯管PBP13=ポリブデン管 内径13mm
使用カ所 ヘッダーから器具までの接続管    使用長さ47m
給湯管XPEP13=架橋ポリエチレン管 内径13mm
使用カ所 エコキュートタンク、ヒートポンプ間  使用長さ4m

汚水桝

ーーーー排水管の施工ーーーー

排水管工事は市町村に工事の届け出が必要になります。施工前に排水設計図面を提出し、完了時に検査があります。


排水管の他に必要な材料

合流・曲点桝(外部埋設用蓋付)8個 VU管役物(T.L.異形接続)必要数 雨水排水用VU100使用長さ12m  雨水排水用桝4個(蓋付) 排水管固定具必要数 

上記排水管材料含む合計=排水管材費

排水工事施工費
屋内排水工事 32m 屋外排水工事 25m 雨水排水工事 12m
排水管固定具、土工事含む

排水施工費

ーーーー給水・給湯管の施工ーーーー


給水管の施工も市町村に工事の届け出が必要になります。施工前に給水設計図面を提出し、完了時に検査があります。 この施工例建物の場合は、宅地内に水道の引き込みがあり、水道メーターもついていたので行政での申請上の扱いは新設ではなく改造という扱いになります。

ヘッダーアタッチメント

給水・給湯管の他に必要な材料

HIVP用役物(T.L.異形接続)必要数 
SSP20・13役物(T.L.異形接続)必要数
PBP13用役物10路分(20個)

上記配管材料含む合計=給水湯材費



給水・給湯工事施工費
屋外給水工事 5m 屋内SSP工事 19m 屋内PBP工事 47m
XPEP工事 4m 配管固定具、土工事含む

湯水湯施工費



給排水工事費