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株式会社夢空間研究所は建物の設計・施工を専門とする会社です。
夢空間研究所

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地盤改良・調査 夢空間研究所


10.断熱工事計画 気密層C値 


性能表示基準の断熱工事に関わる基準は省エネルギー対策等級として1から4等級に区分されています。
この基準は日本全体を6つの地域に区分しそれぞれの地域における基準を設けています。
この施工例の地域はW地域です。W地域は主に太平洋岸の茨城から大分までが区分されています。このエリアにあっても標高の高いところでは2ランク上のU地域(青森、岩手など)とされる所もあります。


−−−−施工例建物の断熱構造−−−−

この施工例建物の省エネルギー対策等級は等級3です。

このコンテンツでは施工例建物と省エネルギー対策等級4との比較で断熱工事についてのご案内をします。

この評価基準は
1.断熱構造とする範囲
2.躯体の断熱性能
3.開口部
の3つから構成されています。

−−−−1.断熱構造とする範囲=裏を返せば断熱構造不要の範囲−−−−

等級3.4=物置、車庫(ビルトインガレージ)その他これに類する空間の居室に面する部位以外
等級2  =上記要件+居室と区画されている玄関等
等級1  =明示なし

土間収まりこの施工例建物の玄関の収まりは1Fフロアと玄関土間の段差を150mmとしています。この収まりだと、玄関基礎部分は断熱の必要がありませんが、基礎上端よりも30mm玄関タイル面が上がってくるので、地面までの距離は430mmとなり、玄関ポーチやウッドデッキ等の施工が必要になります。

玄関ポーチ等を作りたくない場合や、床に腰をおろして靴を履きたい、とかの場合で400mm程度の高低差を作る場合、等級3の条件を満たすためには基礎立ち上がりの部分に断熱工事が必要になります。
このような場合を想定して等級2の断熱構造不要の範囲に玄関が入っているのではないかと考えられます。


−−−2.躯体の断熱性能 気密層の形成(C値)−−−

断熱性能の基準は気密住宅(気密層の施工がされた住宅)か、気密住宅以外の住宅という分類をしていて同じ種類の断熱材でも厚みに違いが出てきます。
また等級4の場合、気密住宅は必要条件となります。

この施工例建物=気密以外の住宅

気密層の施工に関する基準

この施工例建物は「気密住宅以外の住宅」となっていますので、上リンクの気密層施工の基準に従って気密層施工費を算出しておきましょう。
算出条件  
1.地域区分=W 
2.相当隙間面積(C値)=2.0cm2/m2以下
3.断熱工法=充填断熱工法
4.気密層施工部分=外気に面するすべての壁・天井(床面は床下地に針葉樹合板施工のため気密層と見なされる。=気密層施工要領)

気密材料
1.0.2mmプラスチック系防湿フィルム=212.08u
2.開口部枠用気密テープ       = 67.97m
3.貫通配管・配線用現場発泡断熱材  =  6カ所
4.気密補強材シーリング1式
材料費合計           63,000円 
施工数量
2階天井面    =56.5u 
壁面      =155.58u  
開口枠廻り延長  =67.97m  
配管・配線貫通処理=6カ所
施工費合計          150,000円

気密層工事費合計       213,000円