新築工事目次
ざっと配置
配置図・平面図
遣り方
基礎工事計画
基礎工事施工
木造軸組計画
木造軸組施工
上棟時までの費用
屋根工事計画
屋根工事施工
外部建具工事
外壁工事計画
外壁工事施工
断熱工事計画その1
断熱工事計画その2
断熱工事計画その3
断熱工事施工その1
断熱工事施工その2
断熱工事施工その3
以下はこれから・・・
給排水工事計画
給排水工事施工
電気工事計画
電気工事施工
内部建具工事
内装工事
外構工事
雑工事
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断熱工事施工3 壁面の断熱
品確法の等級3(エネルギーの一定程度の削減のための対策)で、
地域W(山梨市等)にて施工するという条件です。

グラスウール10K
(マグポリカット) 
 
断熱面積240u
グラスウール10K
60mm
約8万円 サニーライト
50mm
約44万円
施工費 約11万円 施工費 約9万円
合計 約19万円 合計 約53万円

34万円の差は大きいですね。
ただしこの比較は屋内外の柱を、露出させない大壁造で、
品確法の等級3仕様での場合です。

ここでは断熱性能を双方同じにするためグラスウールを60mmとしていますが、
汎用品グラスウールは50mmと100mmですので、100mmを使用します。

壁構造によっては(当社落とし込み板壁等)グラスウールがあまり適さない場合もあります。

ポリエチレンフォーム
(サニーライト)
断熱工事施工4 床面の断熱
品確法の等級3(エネルギーの一定程度の削減のための対策)で、
地域W(山梨市等)にて施工するという条件です。
床面の断熱は床構造により使用断熱材が異なりますが、収まりを含め2つの材料の価格比較をしてみます。
断熱面積68u
グラスウール60mm建材費 約2万円 サニーライト50mm
建材費
約15万円
下地材料 約5万円 下地材料 約1万円
施工費 約4万円 施工費 約2万円
合計 約11万円 合計 約18万円
断熱についてのまとめ

6ページにわたり断熱材の価格比較について書いてみましたが、
体感温度に大きく影響するのはなんといっても開口部です。

ペアガラス仕様サッシはシングルの物に比べて断熱性能が高いという程度で、
決して断熱材と同等の断熱性能があるわけではありません。

建築計画全体で断熱を考えるとき、品確法の等級による断熱材の選定よりずっと大切な事は、
窓の大きさと配置だと思われます。

断熱という観点からみれば、窓は小さいほうがよいことになりますが、
あまり極端に小さく計画にすると、居住性が損なわれます。

大きな開口部を作ったとしても、冬の熱損失・夏の遮熱を家の形状を含めた総合的な計画の上で決定するのが、
合理的な考え方のように思われます。

またその合理的な考え方の根本とは、国土交通省の指針等ではなく、建築予定地の
太陽と季節風です。

数百年前の住宅も現在の住宅も、同じ地所に建てられていれば、
最近の温暖化の影響はあるにしても条件はそれほど違う物ではないはずです。

大きな違いは、現在は便利な建材や住宅設備が色々あるということですが、
その能力に対する依存度が大きいほど、建物は無理をしている事になるのでは・・・