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断熱工事計画その1 |
断熱工事には、柱の外側、及び基礎外側に断熱材を施工する『外貼り断熱』と、
柱の間に断熱材を施工する『柱間充填断熱』があります。
木造軸組住宅においては『柱間充填断熱』のほうが、一般的な断熱手法だと思われます。
今回の計画では『柱間充填断熱』おける、グラスウールとポリエチレンフォームで
価格の比較をしてみます。
その前に断熱材について・・・ |
断熱材とは
熱は温度の高い方から低い方へ温度差の大きさに比例して流失します。
たとえば、熱いお茶の入った茶碗を触った時、
あまりの熱さにひっくり返してしまいそうになることってありますよね。
この状態は熱いお茶の熱エネルギーが、茶碗を貫いて温度の低い外へ逃げているためで、
その茶碗が熱を伝えやすい材料であることを示しています。
しかし、この茶碗を発砲スチロール等の素材で被うと、容易に手で持つことができ、
お茶もさめにくくなります。
この話の 『アチチ・・・触れないよ』は、熱の貫流が激しく起きている状態です。
発砲スチロール等でくるむと、容易に茶碗が持てるということは、
熱の貫流の特性が、茶碗>発泡スチロールということになり、
発泡スチロールはお茶の熱エネルギーに対して断熱材ということになります。 |
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それでは鉄製のマグカップに
お茶を注いだ場合はどうでしょうか?
鉄製のマグカップは茶碗よりも熱が貫流しやすい事は、
日常の生活の中で解っていますよね。
鉄製のマグカップの厚みは2mmから
5mmといったところですが、
もし、厚さ100mmのマグカップがあったらどうでしょう?
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上図のような鉄製マグカップは、素材が鉄でありながらも、指にとっては、
断熱材となっているわけです。
つまり、断熱材は素材と厚さの組み合わせにより性能が決まるということです。
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グラスウールとは
ガラスを細かい繊維にして棉状に加工した断熱材で、
厚さや密度が高くなるほど断熱性にすぐれ、
軽くて使いやすい。密度10〜120kg/m3の製品があり、
密度が大きいほど熱伝導率は小さい。
住宅用には10kg/m3の製品が一般的。 |
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ポリエチレンフォームとは
ポリエチレン樹脂に発泡剤等を加えて加熱溶融し、
シート状・ブロック状に発泡させた製品
吸水・吸湿性が小さく、耐薬品性があり、
ナイフ等での切断が容易で加工性・施工性がよい。 |
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