前回、前々回と塗装について書いてみましたが、その前の回は大工のプライド〜その1を書いていましたね。
今回はその続きです。VOL13をご覧下さい
カタギ
新聞の投稿記事から感じた事を書き始めたのですが、職人気質とはなんなのだろうか?という事を
以前から気になっていて、考えをまとめてみたいなと思っていたのでした。
最近、あまり耳にしない言葉ですよね。それだけでなく職人の定義とはなに?とも考えています。
伝統工芸のジャンルに属する製品を製作する人は、違和感なく職人さんという言葉が、受け入れられるの
ですが、現在の住宅建築のように各工程の合理化が進んだ木材を含む建材を利用して、建築施工に携わる
イキ
皆さんを、総称してちょっと粋に職人さんと呼ぶ事はあっても、私の中では職人?と感じています。
昔の言葉のイメージがありますよね。
私の中では便利な道具を使わずに手仕事のみで荒削りな素材を使い、芸術の域に到達する物をつくる人が
職人のイメージになっています。
国語辞典によれば
職人=自分の技能によって物を作ることを職業とする人。大工・左官・表具師など。
カタギ
気質=身分・職業・年齢層・環境などを同じくする人たちの間にみられる、特有の気風・性格。
「職人―」「昔―」
ちなみに、カタギの商売をするなどのカタギは下です。
カタギ
堅気= 職業や生活が、まっとうで、着実なこと。また、そういう人。「―の商売」「―になる」
職人気質は
職人に特有の気質。自分の技能を信じて誇りとし、納得できるまで念入りに仕事をする実直な性質。
と記載されています。この納得できるまでの部分は、工芸品なら本人の納得でしょうが住宅のように
オーダーメイドの場合はお施主さんとなる訳で、納得の部分には当然コストパフォーマンスが絡んできます。
住宅の場合、複数の工程を経て商品が完成する訳ですから、国語辞典通りの職人気質の意味からすると、
計画段階での職人気質が重要な部分となってきますね。VOL5に関連メルマガ
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【編集後記】
私の祖母は20年少し前に亡くなりましたが、農業をしていました。生前、私が小中学生だった頃、お手伝いをした時の事ですが、
クワでアゼをきる作業をいっしょにしていると、スピード・正確さ・疲労度が比べものになりませんでした。なぜなんだろう?
と疑問に感じたのですが・・・・おっと、このネタもメルマガにしよ。
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