http://yumeku-kan.com
株式会社夢空間研究所  代表取締役 大久保好朗

ここ数日、好い天気が続いています。外で作業をしていると、首筋や耳が痛くなるくらいです。
この時期の紫外線がもっとも強いらしいですね。UVケアが必要です。
VOL.013   大工のプライド〜その1 2005.04.26
  
今日の山梨日々新聞の投書欄に『改修で知った先祖の遺産』という記事が載っていました。
   
   その内容は45年間大工をしてきた方が、築100年以上の建物の改修工事に携わったときに

   明治時代の大工さんの仕事ぶりに感嘆したというものでした。

   当然の事ながら、当時は電動工具どころか製材所もなく、釘にしてもツマヨウジみたいな形をしていた

   わけで、木材どうしをしっかりかみ合わせたり、ゆるくしたりする事で構造の強度・粘り強さを

   発揮させていたのです。

   その接合方法も、使う木材の特性をよく理解した上でいろいろな収まりが考えられていました。

                                  ちょうな 
   山に育った生きた木を切り倒し木枯らし乾燥させ、『手斧』で表面を削り、カンナで仕上げるといった
   ちょうな=大型の平ノミに湾曲した木製の柄のついた大工道具、現在使われているのはハンドカットのログハウスの現場?
   製材所の仕事から、現場の手仕事で行われていたわけです。
      (現在、製材所と呼ばれる会社でもこの工程の終了した木材を海外(商社)から購入して、
                                                   自社ではプレカットのみというスタイルが多い)

   
   延べ床面積が100坪を超えるような古民家は、

   どれくらいの施工期間で何人の職人が働いたのでしょうか?


   伝統工法継承擁護という点では、明治以前の建築手法による建物の建築は非常に重要で、

   常にそんな現場がどこの地域にも存在して欲しいものです。


   製材や、プレカット、新建材等の技術の革新が行われ、工期の短縮をはかったのには

   大量生産大量販売という時代背景があった事は間違いないのですが、新素材と伝統工法の手法は

   収まりを含めた調和の加減を上手にすれば、面白くて快適な建物ができます。

   何かの間違いで100年以上前の大工さんの手元に、現在流通している新素材が届いたとしたら、

   きっと面白がるんじゃないかな・・・・・・   

【編集後記】
  私の奥さんはよく新聞を読んでいます。今日の本文も家内が発見した記事から書いてみました。
  私自身は日経の最終面の『私の履歴書』と1面を眺める位です。
  
  ★ご意見・ご質問・仕事の依頼等、些細なことでもメール下さい!必ずお返事します。
   また取り上げてほしい題材等もお待ちしております。
当社営業のご案内
■プラン作成サービス
建築シュミレーター
コンテンツの質問を通じて、お客様ご自身で家のイメージを固めるためのサービス。
検討内容を送信頂くと、建築計画と、お見積もりをお送りする事が出来ます。
落とし込み板壁の家
       J-garage
木製ガレージをメインに、居住用・商用施設等にも活用できる
キットタイプの建物のご紹介です。
セルフビルドにも対応していますので、遠方への発送も可能です。
■不動産探しのお手伝い
 
不動産物件サーチ
山梨県内の不動産で、ご希望エリアの指定を頂く事により、
当社より物件情報を、お届けするサービスです。
詳細はHPにて  http://yumeku-kan.com

※建築という仕事 もしも自分が施主だったら・・・
※発行人  大久保好朗
http://yumeku-kan.com
※住所 山梨県山梨市下栗原1456
※рO553(23)4711
□お知り合いへの転送は大歓迎です。どんどん転送してください。
■購読の解除はご自身でお願い致します。
 まぐまぐ   http://www.mag2.com/m/0000147817.htm
このマガジンは『まぐまぐ』 http://www.mag2.com を利用して発行しています。