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株式会社夢空間研究所  代表取締役 大久保好朗

先週、となり組の99歳のお年寄りのお葬式があり、組長として初めて葬儀委員長をやりました。
私の住んでいるエリアでは
、お葬式は組長にとって、一番のイベント事です。
(となり組・組長についてはVOL10を参照下さい。)
VOL.020 土地の値段 その4 2005.07.04
  
土地神話とバブルという言葉

私が初めてバブルという言葉に出会ったのは、1990年の4月頃でした。

中央線快速車内で飯田橋を通過した辺でした。なにか新しいセッケンの事かな?

という感じで電車の中吊り広告を眺めていたのを覚えています。

当時の私は、関西に本店のある中堅デベロッパーの東京支店に、営業として勤めていました。

まだ、20代の後半の頃です。

不動産バブルの崩壊は、不動産融資に対する総量規制という方針を、政府が打ち出したのが

原因だったという解説がなされて、当時の大蔵大臣の宮沢喜一さんは数年前のTV番組で

あまりよい政策でなかった。というような発言をされていましたが、営業の現場では

1989年の末には動きが止まりだしたように感じていました。

土地神話という言葉は、バブルという言葉より少し遅れて現れてきた言葉ですが、

1989年末には、首都圏の投機的な需要はあまりの高騰に、一段落せざるを得なかったようです。

神話にも限度があると、買い手側が感じたのでしょうね。

不動産取引を投機目的とした方々が、大きな負債を抱えてしまった事は、商売上先見の明がなかった。

というところに落ち着かざるを得なかったと思います。

しかし、土地の値段は下がる事はない。と盲信していた時代の中で、自らが居住のために高額な

物件を買い急いだ方々も数多く存在します。30年ローンを1990年に組んだ方は、今年でやっと

返済期間の半分が終わったところです。

30年ローンで思い出したのですが、当時 親子3代100年ローンをいうキャッチフレーズで

不動産担保ローンを受け付けていたノンバンクがあったのを思い出しました。

実務の上で関わりを持った事はありませんでしたので、実際のローン契約の内容は定かでは

ありませんが、1990年からだと、あと85年の返済が残っている計算になり、

元利均等払いだとすれば、元金は15年で数十万円しか返済していないなんて事も考えられます。

住宅金融公庫のゆとり返済というのもありました。当初5年間の返済額はそれ以降の約半分位に

設定されていたように記憶しています。この制度は92年位に制定され3.4年で廃止になった

ように記憶しています。購入時の負担を軽くして、5年後の所得アップを想定した制度だったのですが

たいがいの方は公庫と民間ローンを併せて利用していて、公庫ゆとり期間中で年間の返済比率が

当時の上限の40%近かったように記憶しています。

居住用財産の場合、自分が惚れ込んで購入したものなら、返済額が月々なんとか払えるようで

あれば、不動産価格が急落したところで、さみしい気持ちがするのは、いたしかたないとしても、

消去法による選択で購入した場合、事情は大きく変わってくるのではないかと思います。

総額を抑えるため、限界まで小さく区切った区画で、隣家との壁面距離が50cmあるかないか・・・

そういう物件は2005年現在でも、新規に発売されています。


需要があるから供給する。当たり前の事かもしれませんし、総額での価格が購入を決定するのに

最大の要素となるわけですが、VOL18 VOL19でご紹介したニューヨーク郊外の物件のような

理屈は、日本では通用しないのでしょうか?

なにか、ちょっと視点を変えると住宅購入における、新しい発見があるような気がします。


新しい発見とは?  次回に続く・・・・・よね。

【編集後記】
  前回のメルマガを読み直してみたら、1週間で発行する。と書いていたにも関わらず、ちょっと時間がたってしまいました。
  組長さんは大変だ。ということ?いえいえ実は、事務所内マシンの設定を変更していたら、2番機のHDが壊れてしまい
  自力復旧のため、なんとBIOSに勝負をかけたり、当然の事ながら、建築のお仕事もしていたからです。
  
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