前回のメルマガを読み返してみて思ったのですが、私は自分で設計して自分で施工する。
というのを売りにしているのですが、それがとても大好きで、私の最大の楽しみです。
どうしても、お施主さんの都合で工期が合わない時に、各工程の施工業者に発注したりすると、
なにか、もの悲しく思えてきます。しっかりと施工しただろうな、と疑惑の目をむけるよりも、
楽しみを取られてしまったような気分になります。
1軒の家を建てるのには十数種類の工程があるのですが、
それぞれに、これがこう決まると快感ですよポイントというのがあって、日々発見の連続です。
そういった楽しみを私が感じられるのも、すべて専用工具類のおかげです。
一通りの道具を揃え終わり、最近ようやく、すべての工具が手になじんだ気がします。
施工品質の向上のためには、よい工具を使うことが最短距離と考える私としては、
エアツール、電動工具、レーザー計測器等、各機器で上級グレードの物を揃えています。
って自慢して終わりかい?
げんのう=トンカチなどと呼ばれる道具
いえいえ、そういう訳ではなく、実は今一番愛着を持っている工具は、玄翁なのです。
釘を打つのには当然エアツールを使い、釘の種類によりマシンを変えています。
玄翁はメインで働く機会は少なく、道具箱のなかにひっそりと存在しています。
玄翁君のすごいところは、壊れないところ。頭が抜けそうになってもくさび金物を新たに打ち込んで
準備完了です。気がつけば玄翁君は十数年来、買い換えていません。杖の部分はいい感じに色づいて
います。ゴルフのスイングは全然上達しませんが、この玄翁君は結構な精度で釘のスイートスポットを捉え
ナイスショットします。他の玄翁ではもう一つなのですが、この玄翁君は完全に手になじんでいます。
手道具をメインに施工しようなどとは、考えも及びませんが、便利なマシンの無かった時代の
職人さん達の道具に対する思い入れはきっと、施工のための道具というものだけではなかったように
思われます。
ゴルフクラブに凝る人には、昔の職人さんの思いがきっと理解できるんだろうな・・・・
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【編集後記】
ゴルフといえば、私の先輩から、毎週ゴルフにお誘いをかけて頂くのですが、断った回数を忘れてしまうほど、断っています。
10月になったら行きましょうと言って、先週のお誘いはお断りしたのですが、10月1日(日)も、
現場施工をしなければならなくなりました。施工スピードUPに向け、意を決した今日この頃です。
★ご意見・ご質問・仕事の依頼等、些細なことでもメール下さい!必ずお返事します。
また取り上げてほしい題材等もお待ちしております。
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