住宅を建てるための土地の適正な価格について考えてみる。
土地の価格はどのようにして決められるのでしょうか?
不動産の価格を査定するときには、下記の3つの要素からの検討がされてきました。
批准価格=周辺の売買成立価格や売り出し価格と比べてみる価格
収益価格=その不動産の生み出す収益力(賃借料も含む)からの逆算
積算価格=その不動産を作り上げるのにいくらかかるかという観点からの価格
もともと家を建てるための土地を所有している方はともかくとして、新たに土地を求める方にとって
土地の価格というのは非常に興味深い事柄だと思います。
最近の商業地や都内の一部では、収益価格による算定が主流のようです。
収益価格を求める上で一番重要なポイントはどうやって収益をあげるか?ということですが、
容積率の緩和によりマンションの建築階数が多くとれるようになり、その結果、より多くの戸数を
1棟の建物で供給する事が可能となり、収益性を向上させています。
マンションや高層ビルでは容積率の緩和=収益性の向上 という図式がなりたっています。
また大手不動産会社は、商業ビルの小口証券化、事業目的会社等の設立で不動産取得・建築に
対する資金の調達窓口も増え、新しい形の不動産による収益の上げ方を構築しました・・・・・・・・・
と、いうのは現代用語の基礎知識みたいな話で、
戸建て用の土地関連とはすごくギャップがある気がします。現状の戸建て用土地の価格の決め方は
批准価格オンリーと言っても過言ではありません。ローコスト型住宅の建て売りや建築条件付き等の
手法は、目先を変えることに各住宅会社が懸命になっているだけで、その根本は数十年前となにも
変わっていないように感じられます。
なにか違う切り口で、戸建て土地についての価値感が生まれてこないかな。
と思いつつ その1 終了。
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【編集後記】
今回のお題について考えるため、yahooアメリカの不動産検索を覗いてみました。検索機能には日本ではお馴染みの面積要件がなく
ベットルームの数 浴室の数を選択するようになっています。なにか楽しいヒントが隠されているかも・・・・・
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また取り上げてほしい題材等もお待ちしております。
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