冬になると、外出するときに手袋をしたり、ハンドクリームを塗ったりしますよね。
どちらも冬の寒気から手を守るためのものです。極寒のなか、なにもしないで屋外作業をしていると
シモヤケやアカギレになります。真夏の海水浴でもサンオイルを塗らないで不覚にも眠り込んでしまったら、
今夜のお風呂は無理でしょう。眠るにしても背中は痛いし、顔も火照って我慢大会の夜が始まります。
そんな時、蚊にでもさされたら・・・・・
木材を外部に使用するときに、お肌のお手入れ感覚で塗装を考えてみると、非常に似ているものだなと
感心してしまいます。一度塗装した後、何年もほったらかしにしておくと、お財布が痛む所は
海水浴場の日焼けに似ていますね。
木材の塗装は大きく2種類に分けられます。
ハンドクリーム系=浸透系塗料、木材表面に塗膜を作らないタイプ。
手袋系 =ペンキ(合成樹脂調合塗料各種)、木材表面に塗膜をつくり鮮やかに発色。
前回、どちらが耐候性が上か?というところで終わりにしたのですが、単純に素材の耐久性だけなら
手袋系(ペンキ)のほうが耐候性に優れています。
ハンドクリームと手袋では断然、手袋のほうが快適です。
しかし木材は自分で手袋を脱いでくれたり、破けたところを直してくれたりしないので
施工後のメンテナンスに関しては、浸透系塗料のほうが断然有利です。
浸透系塗料は同系統の塗料であれば、上からの重ね塗りに問題が生じにくいからです。
また、専門の施工業者に依頼しなくても、十分にうまく塗れる塗料でもあります。
すこし、チャレンジャーとなれば、新築時にお施主さん家族で塗ってみるのも楽しいと思いますよ。
そこで慣れておけば、メンテナンス塗りの時に経験も生かされるというものです。
それではメンテナンスのサイクルは・・・・・・
ペンキ系 =7−10年に一度(セルフビルドも可能ではありますが、下地の処理をしっかりすることが
肝心(塗膜の除去)なのと、きれいに仕上げるには、それなりのやり方が)
浸透系 =2−3年に一度(セルフビルドでOK、ほとんどムラなく塗れます。)
住宅は塗装に限らずセルフメンテナンスがしやすいのが一番です。 ちょっとした改修作業でも、
業者まかせにする傾向があるのは、お財布がかわいそうですよね。
|
|
|
【編集後記】
前回メルマガのシルバニアファミリィーの注釈で 洋服を着たキツネ と記載したのですがリスだそうです。
よくみてみればリスでした。失礼致しました。
★ご意見・ご質問・仕事の依頼等、些細なことでもメール下さい!必ずお返事します。
また取り上げてほしい題材等もお待ちしております。
|
|