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株式会社夢空間研究所  代表取締役 大久保好朗

GWもいよいよ明日の日曜日までですね。皆さんお出かけになりましたか?
お仕事だった方も、行楽組の方も来週からは普通の週です。ちょっとさみしい気もしますね。
VOL.014   木材の塗装 2005.05.07
  
GW中、幼稚園が休みだったので、

娘にせがまれてシルバニアファミリーの机と椅子を木でつくる事になりました。
シルバニアファミリー=洋服を着たうさぎ、キツネ等の人形(身長80mm程度)とミニチュアハウス、家具等のオプションが豊富
現場で発生した端材を使い、左写真のテーブル・ベンチシートセットをつくりました。

塗装は木材浸透系保護着色塗料で仕上げるつもりでしたが
木材浸透系保護着色塗料=ポヒュラーなところではキシラデコール、オスモカラー等
娘いわく『青とか白とかいっぱい塗りたい』との要望があり、

とうさんはペンキ塗りの用意をしたのでした。
ペンキ=一般的に油性をOP(オイルペイント),水性をAEP(アクリルエマルションペイント)と呼ぶ
娘が雑に塗った後、仕上げはおとうさん。とのことで私が塗らせて頂きました。

   白ペンキも用意したのに、なぜか青一色になっています。どうしてかな?
完成写真

ところで木材塗装の難易度は、ペンキ系の方が浸透系保護着色塗料よりもはるかに上だと言うことを

   ご存じでしょうか? (ペンキ塗りをさせられたことで、娘に腹を立てているわけではないのですよ。)

   ペンキ系(合成樹脂調合ペイント)が木材表面に色のついた塗膜を形成するのに対し、

   木材浸透系保護着色塗料は木材に浸透し半透明状態で色を付けます。

   この浸透が難易度に大きく影響します。ペンキ系は表面に上手に塗膜をつくる事が目的ですから、

   きれいに塗るためには、木材表面に下地処理を施さなくてはなりません。
    下地処理=表面を平滑にし、塗料の染み込み防止・塗料の付着強化のためシーラー(下塗り塗料)を塗布する事
   それに比べ木材浸透系保護着色塗料は、よく染みこんだほうが効果が上がります。

   下地処理の必要がなく、また塗膜を形成しないため塗りムラも発生しにくいという特徴があります。

   木目を生かしたナチュラルな仕上がりに適していて、木材塗装の主流になっています。

   ただ、今回の場合のようにパステルトーン色仕上げは不可能です。 

   それでは外部塗装に使用した場合、どちらの耐候性が上なのでしょうか?・・・・・・・・次回につづく

【編集後記】
  前回のメルマガは大工のプライド〜その1でしたから今回はその2を書くつもりだったんですが、ペンキを塗ったのがあまりに久しぶり
  だったので、塗装について書いてみようと思ったのでした。おしまい。
  
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