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株式会社夢空間研究所  代表取締役 大久保好朗

私の住んでいる山梨市では、1日の最低気温が0度を上回る日がほとんどになってきました。
コンクリート工事が安心して出来る季節となってまいりました。がんがん基礎工事をしたいですね。
コンクリートの水和反応(固まる理屈)については、いずれ書きたいと思います。

VOL004  多能工への道  〜その4〜 2005.02.16
 
材料の拾い出しも終え、いよいよ施工の段取りを考えなくてはなりません。

まずは必要な工具の検討です。もともと道具マニアだったため、大工工事

関連の道具は揃えていましたが、水道用となると、ちょっとした手道具位

しかありませんでした。

塩化ビニールライニング鋼管を加工するには、ねじ切りと呼ばれる機械が
ビニールパイプを鋼管で被覆した給水管、湯用と水用がある。
必要になります。

手動式のものもありますが、大工道具を揃えたときの経験上、

いい道具は加工精度が高い。というのが解っていたため、自動式の

マシンの購入を検討しました。  たっ高い、定価32.5万円!
 
元来の道具好きの私としては、『この道具を買わせてもらうチャンスをいただいたのだ。』
  
と考え、問屋に発注の電話を入れたのでした。

実際に使ってみて、とても感動しました。鋼管の切断もスムーズです。

なんのへんてつもない鋼管が、このマシンをとおすことによって、

正確なねじ山が生まれるのです。

『鉄をこんなに正確に加工する道具を所有しているのだ。』

という事に幸せを感じてしまいました。かなり重傷な道具マニアですね。

あとで知った事なのですが、管材卸売り店では鋼管のねじ切り・切断サービスを

やっているとの事。購入前に知っていれば、ちょっと悩んだかもしれませんが、

そうゆうサービスが存在するということは、水道屋さんでもねじ切りを所有していない

ところもあるのかな?とも思いましたが、きっと大口径用の鋼管の加工時のことなのでしょう。

住宅の給水給湯工事の場合、水道メーターから屋内への引き込み工事では、

地中部をHIVP内径20mm、屋内の立ち上がり部に塩化ビニルライニング鋼管内径13mm
※HIVP=VOL.003を参照下さい。

を使用します。 HIVPはねじきりの必要はありませんが、住宅用給水工事では、

内径13mmと内径20mmの2口径だけで構成されているため、使用するねじきり口径も

その2種類だけで事は足ります。(購入した機械は2口径切り替え式)

またVOL.003でご紹介した さや管ヘッダー工法でも、

水道メーターからヘッダー部までの接続には、HIVP・ライニング鋼管を使った施工が

必要になります。

ねじのメス側はその接続に応じ、やはりVOL.003でご紹介したエルボやチーズ等、

様々なアタッチメントが存在します。オスねじにヘルメを塗布しアタッチメントと接続する
※ヘルメ=接続部の密着を高めるための塗材

事により、給水回路を構築します。

自分で施工してみて再認識したことは、よい材料と精度の高い機械による施工の重要性と

座学による情報の蓄積が、自ら施工することによってより理解を深める事ができた点です。

また給排水工事は、給水回路の構築よりも、凍結防止のための、ヒーターや保温材の設置に

手間がかかるものだな、ということと、

排水管の勾配と距離、及び固定方法に工夫が必要で、施工時間が割とかかる。

という点でした。              


                                      多能工への道 第1部終わり
自動ねじりき器


【編集後記】
  編集後記に、うちの娘の事を書くと、うちの女房にうけがいいようです。
  滅多にほめられる事のない私としてはうれしい限りです。

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